玩具大手のマテルが、中国オンラインサービス大手のネットイースとジョイントベンチャーでMattel163を設立

1月30日、大手玩具メーカー「マテル(アメリカ、カリフォルニア州)」が、中国のオンラインサービス大手「ネットイース(中国、広東省)」とのジョイントベンチャーにより「Mattel163」を設立すると発表されました(プレスリリース)。

Mattel163のビジネス領域

プレスリリースによりますと、Mattel163のビジネス領域は「モバイルゲームアプリ」と「エデュケーショナルアプリ」の開発・出版。

このふたつのビジネス領域うちMattel163が最初に手をつけるのは、UNO(ウノ)をベースにした「ゲームアプリ」と書かれています。

もうひとつのビジネス領域「エデュケーショナルアプリ」の具体的なプランは発表されていませんが、テクノロジーとの接点領域でのビジネス強化があたりまえになっている玩具業界の現状を考えると、単なるエデュケーショナルアプリだけでなく、アプリと玩具との連携で実現する「エデュケーショナルトイ」や「コネクテッドトイ」などの分野も視野に入れていると思われます。※参考「玩具大手のマテルとコネクテッドトイのダッシュ・ロボティックスが共同開発したBIYロボット「カミガミ」

ネットイース(NetEase)

ネットイースはテンセント バイドゥ アリババと並ぶ、中国のネット系大企業です。

日本では「Fantasy Westward Journey」や「陰陽師(おんみょうじ)」など、爆発的な人気を誇るオリジナルゲームで知られていますが、そのビジネス領域はゲームだけでなく多岐に渡っています。

たとえば昨年は、音楽のストリーミング配信を行うグループ会社の「ネットイース・クラウドミュージック」が、わが国のエンタテイメント大手「エイベックス(日本、東京)」と戦略的提携を結び、エイベックスが保有する日本の楽曲の著作権に関する中国本土内におけるエクスクルーシブな権利を得ただけでなく、同じく中国本土内におけるエクスクルーシブエージェントにアポイントされたことで話題になりました。

そのほかにも、たとえばネットイースはオンライン教育サービスにも力を入れています。中国版MOOCs(大規模公開オンライン講座)のひとつである「open.163.com」を2010年から運営しているだけでなく、2013年にはアメリカの代表的なMoocである「Coursera(アメリカ、カリフォルニア州)」とパートナーシップを結び、「open.163.com」の中に「Coursera Zone」を開設しています。