ディズニーが21世紀フォックスを524億ドルで買収

「スター・ウォーズ 最後のジェダイ(配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ)」が劇場公開された今日、「ディズニーが21世紀フォックスを524億ドルで買収」というビッグニュースが飛び込んできました。

ディズニーが得るもの

ディズニーのリリースやメディアの記事によれば、この買収によりディズニーが得るものは下記になります。

  • 21世紀フォックスの映画スタジオ事業、テレビスタジオ事業、ケーブルエンターテインメント・ネットワーク事業、国際テレビ事業
  • 21世紀フォックスが保有する知的財産(X-メン、アバター、ザ・シンプソンズ、FX Networks 、National Geographicほか)
  • 21世紀フォックスが保有するHuluの株式30%(ディズニーがすでに保有している同社株式30%と合わせれば、Huluの株式の過半数を超えることになります)
  • Star in India(インドの放送業者。21世紀フォックスの子会社。月間視聴者数6億5千万人。映像ストリーミング配信サービスも行っています)
  • Sky(イギリスの放送業者。21世紀フォックスが39.14%の株式を保有し支配権を持つ。傘下にSky UK、Skyアイルランド、Skyドイツ、Skyイタリアを持ち、欧州に強く、映像ストリーミング配信サービスも行っています)

映画&テレビスタジオ、およびそれに関連するキャラクターなどの知的財産を手中に収めるというだけでもインパクトある内容ですが、Hulu、Star in India、Skyといった「映像ストリーミング配信企業」を傘下に収める、あるいは支配下に置くことになる…という点にも注目が集まっています。

ディズニーは今年の夏、「2019年に独自のストリーミング配信サービスを開始し、同時にNetflixからコンテンツを引き揚げる」と発表したことで注目されましたが、今回の買収が、その流れへの布石であることは間違いありません。NetflixやAmazonを含めた映像ストリーミング配信業界から目が離せなくなりました。

マレーシアとドバイに建設中のテーマパーク「Fox World」

ひとつ気になるのは、21世紀フォックスがチャレンジしている、自社ブランドを冠したテーマパーク事業です。

マレーシアのほうは「リゾーツワールド(ゲンティン・グループ)」、ドバイのほうは「アル・アハリ・ホールディング・グループ」へのブランドライセンスをベースにしたパークプロジェクトで、どちらも2018年、つまり来年オープンの予定になっています。

今のところ、今回の買収がこれらのテーマパーク開発に影響を及ぼすと書かれた記事はないようですので、買収の範囲に含まれていないのかもしれませんが、もし含まれているとすれば、テーマパークビジネスの老舗であるディズニーが、今や傘下となったフォックスが行うこの新規参入プロジェクトを、どのように着地させるのか興味を引くところです。