スロットゲームの機能特許では北米最大のポートフォリオを保有する老舗ゲームメーカーアイジーティー(IGT、International Game Technology PLC、イギリス、ロンドン)は、3月13日、同じくカジノゲームメーカー大手のノボマティック・グループ(Novomatic group、オーストリア、グンポルツキルヘン)とクロスライセンス契約を締結したと発表しました(プレスリリース)。
契約の詳細は発表されていませんが、この契約によりノボマティックは、アイジーティーが保有する特許を利用したゲームを提供できるようになるとのことです。
パテントプール形成
ちなみにアイジーティーは、昨年6月からの4ヶ月間に、同業他社4社と立て続けにクロスライセンス契約を締結しています(下記リストを参照下さい)。
今回発表されたプレスリリースの最後に『膨大な量のゲーム機能特許を保有するゲーミング業界のリーダーで構成されるグループに、ノボマティックが参加することを歓迎します。スロットゲームの機能特許を扱う北米最大の特許ポートフォリオを構築しようというIGTの努力は、業界全体の継続的な改革を促進していくであろうグローバルなパテントプールを網羅しました(マイケル・プレスコット、アイジーティー上席副社長、北米ゲーミング&インタラクティブ法律顧問)』と書かれているように、昨年からの流れはパテントプールの形成にあったようです。今後このグループがどこまで拡大していき、それがカジノゲーム業界にどのようにな影響をおよぼしていくのか注目していきたいと思います。
※参考:アイジーティーが行ったクロスライセンス契約(2017年以降)